メカ丸の保全日和

生産技術・設備保全の備忘録

鋼材の種類と用途について

どうもメカ丸です。

 

今回は鋼材について書いていこうと思います。生産技術では製造ラインや機械を導入し普通に稼働しても現場の環境に合わせると改良、改造が必要になります。

また移動用の作業台、現場の手すり、ハシゴなどを作る場面があります。

その際は"鋼材"を使用し作ります。

鋼材には様々な材質、形状があり強度や用途が変わってきます。

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概要

  • 材質について
  1. SS材
  2. S-C材
  3. SUS材
  • 鋼材の種類
  1. 丸棒
  2. フラットバー
  3. アングル鋼
  4. チャンネル鋼
  5. H型鋼
  6. I型鋼(アイビーム)
  7. 鋼管パイプ
  8. 角パイプ
  • まとめ

 

  • 材質について

色々な種類が細かくありますが私が良く使用している物はざっくり言うと3種類になります。

 

  1. SS材(一般構造用圧延鋼材)
  2. S-C材(機械構造用炭素鋼材)
  3. SUS材(ステンレス鋼)

 

SS材

SSとはSteel(鋼)Structure(構造)の略になります。冒頭にもあったように柱や梁、作業台などに使います。また比較的に安価で加工性が高い為、広く流通しています。

よく使われるのがSS400になります。

数字の意味は引っ張り強度が400~510N/mm2あります。

現場などでは通称"生材(なまざい)"と言ったりします。

 

S-C材

S-CとはSteel(鋼)Carbon(炭素)の意味になります。機械の構造に必要な部品などに使用されています。炭素量が多いと"焼入れ"などの熱処理に適しています。

※焼入れ・・・金属に熱を入れて冷ましたりして硬度などを変化させる事です。後々別で記事にしようと思っています。

SとCの間の-(ハイフン)は数字が入ります。

よく使われるのがS45Cになります。

数字の意味は炭素量を100倍にした数字です。

S45C  炭素量0.45%

現場では"ハガネ"と言ったりします。

 

ここでポイント

現場で使う場合丸棒と言って鉄製の棒になっている物を加工して使用しますがSS材SC材の見た目は同じで少し汚れているとなおさらです。

その為、綺麗なうちにペンで材質を書くなどしましょう。

どうしても区別して使用する場合の見極め方法は少し難しいですがあります。

 

1.音

丸棒を別の金属で叩いた時の音が若干違います。私は先輩に教えて貰いやってみましたがはっきりとはわかりませんでした...

難易度・・・★★★★☆

手軽さ・・・★★★★★

 

2.曲げ

丸棒にある程度の長さが必要になりますが定盤の万力🗜️などに挟み力をかけて曲がるようであればSS材、硬く曲がらない場合はSC材です。

また太すぎると人間の力では曲がらない為、曲げでの選別はできません。

難易度・・・★★☆☆☆

手軽さ・・・★★★★☆

 

3.火花

材料に傷を付けられない場合はNGになりますがグラインダーで材料を削り、その時の火花で判断する方法です。

SC材は火花の先がわずかに線香花火のようになります。SS材はなりません。

難易度・・・★★★☆☆

手軽さ・・・★★★☆☆

 

4.焼入れ

この方法は最終手段かと思います。SS材は焼きがあまり入らず、SC材は焼きが入ります。

ガス切断機

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などを利用して材料を赤くなるまで炙り水で急冷します。焼入れが入ればその箇所が硬くなります。

難易度・・・★★★★★

手軽さ・・・★☆☆☆☆

 

SUS材

SUSとはSteel Use Stainlessの略で俗に言う

ステンレスになります。

ステンレスは「Stainless」が「さびない」という意味の英語であることからも、SUSの一番の特徴は「さびに強い」という点です。

ただ使用状絶対に錆びない訳ではなく錆びにくい金属になります。

錆びにくく見た目も光沢があり綺麗な為、シンクや調理器具、工場では屋外に使用する場合があります。

よく使われるのがSUS304(サスサンマルヨン)になります。

 

  • 鋼材の種類

 

1.丸棒

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円柱状で比較的安価な為、良く使用されています。材質、長さ、太さを指定し購入できます。

 

2.フラットバー

平板形状の鋼材で使い勝手が非常に良いです。

ですが長さがあるとしなってしまう為、強度の必要な箇所には向かないと思います。

職場では厚さが均一な為、高さが足りない箇所などのかさ増しなどで使っています。

 

3.アングル鋼

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L字状の鋼材で等辺山形鋼をアングルと言います。左右の長さが均等で直角も出ている為、私は一番使用しています。台を作る時の枠や柱などに使えます。フラットバーより強度があります。

 

4.チャンネル鋼

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コの字状の鋼材でアングルより使用頻度は高くありませんが剛性はフラットバー、アングル鋼よりも優れています。私は切りっぱなしのチャンネル鋼を溶接の台として使用しています。

 

5.H型鋼

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H型の形状で建物の柱や梁など構造物の重要な部分に使用されています。職場ではあまりアングルなどのように気軽に切って使う事はありません。

 

6.I型鋼(アイビーム)

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ローマ字のI型の形状でアイビームとも呼ばれます。H型鋼と似ていますが板厚が厚く、重量、剛性ともに大きくなっています。

 

7.鋼管パイプ

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鋼鉄性の管、パイプで構造用と配管用があります。構造用は丸棒などと併用して使用したり、手すりなどに使用します。配管用は液体や気体を通す管として使用します。

 

8.角パイプ

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断面が正方形の管、パイプになります。用途は色々とありますが私の職場では一時的に中、大型機械などの下に台として置いて使用します。溶接用の台としても使えます。

 

  • まとめ

鋼材は今回紹介した物はごく一部で私が良く使用する物を選んで紹介しました。生産技術の業務では購入する際の値段、鋼材の厚み、材質が重要になってくると思います。

特に鋼材の厚みや材質は強度に繋がってくる為、使用用途に合わせてしっかり選ぶ事が重要で特に人が乗ったりする場所や重量物の落下などが考えられる場所は調べて慎重に購入しましょう。

 

話は変わりますが最近ブログが書ければいいやと軽い気持ちで3万円代の激安パソコンを購入しました...が動作が重すぎて全く使えませんでした笑

今は激安パソコンを売って新たにちゃんとしたパソコンを購入し届くのを待っています。

それなりに調べて買ったつもりが甘かったです。

 

なんでも購入する前は高を括らず事前に下調べをして買うようにしましょう。

 

全くもって反面教師ですね。

 

ではまた

 

腰道具の中身紹介 2024年1月ver

どうもメカ丸です。

 

今回は"腰道具"の中身をサクッと紹介をしようと思います。

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腰道具は大工、鳶職人、電気工事士など高所で作業をする方が装着する工具を収納したベルトになります。

 

正直まだまだ腰道具をカスタムしきれていないと思っていて今後凄い便利なアイテムの追加、あえて外したなどなどあると思うので

今回"2024年1月ver"にしました。

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紹介

利き手が右利きなので右側に使用頻度の高い道具を装備する事が多い為、バックルを中心に右回り↩️の順番で紹介しようと思います。

 

  • マイナスドライバー

ドライバーは一番使います。以外ですが自分はプラスドライバーよりマイナスドライバーの方が使用頻度が高いです。

ネジ自体はプラスが圧倒的に多いですがマイナスドライバーは締め外し以外の用途がかなり多いです。

こび取り、タガネ替わり、ケガキなどなど非常に便利です。

 

  • プラスドライバー

ネジの締め外しで圧倒的に使用します。ドライバー2本は右ポケットの辺りにホルダーが付いている為、そこへ2本を収納しています。

 

  • ペンチ

電気工事に関してはケーブルの切断、ケーブルの被覆を剥いたりするのに使用しています。あとは熱した物を掴んだり、曲げる際などに使用します。

この使用方法はオススメしませんが・・・私は腰道具にハンマーを入れていない為、まれにハンマーの代わりとして使用しています。丈夫に作らている為、ある程度であれば使用できます。

 

  • 電工ナイフ

ケーブルの被覆向きで使用します。電工ナイフは落下すると危険な為、専用のホルダーが付いており落ちないようになっています。

 

  • 多機能ポケット

1.ラジオペンチ

電気工事の際、手が入らない場所などで使用します。

2.ニッパー  

ケーブルの切断などに使用します。ペンチより切れ味が良いです。

3.絶縁ビニールテープ  

絶縁が必要な個所に必須です。

4.モンキーレンチ  

サイズを変えることができるレンチです。使用頻度はかなり高いです。

5.ササッパ(通称)  

使えなくなったヤスリを加工し研いでナイフ状にした物。パイプなどの内径のバリ取りなどで使用します。

6.六角レンチセット 

1.5mm~10mmまでのセットになります。

7.ライター  

ガス切断器の着火器具が無い時の緊急用に入れています。

8.石筆(せきひつ) 

ケガキの際に使うチョークの細い物です。

9.スタビードライバー  

長いドライバーが入らない時に使用する短いドライバー

10.カッター

段ボールの開墾、ビニール素材の切断に使用します。

 

  • ソケットラチェットレンチ

よく使用するボルトを締め外しする工具になります。

サイズは8mm,10mm,12mm,13mmになります。

 

  • コンベックス

ステンレス製のメジャーになります。ケーブルの長さ、寸法測定に使用します。

 

最後に

生産技術は道具が命の業務だと思っています。使用する種類、数も多い為、工具の名前を覚えるのも大変です。

数は多いですが使用後は必ず汚れなどを清掃して元の場所に返したり、腰道具にしまったりしています。

 

話は変わりますが”窓割れ理論”はご存じですか?

廃校になった校舎などで1枚の割られた窓ガラスをそのままにしていると、窓ガラスがさらに割られてしまい治安が悪くなってしまう事です。

 

職場においても私が入社する前は工具の盗難なども多々あったようですが今はほとんどなく綺麗な作業場になっています。片付けの精神が根付いている為だと思います。

職場のゴミを”ゼロにする事”はなかなか難しいうえに継続が困難であると思います。

ただ大事な事は”放置しない事”なのかなと思います。

 

職場の治安はいる人間によって決まる為、操作できないと思ってしまいますができる範囲の事が根付いていれば変わってくるのではないかと思います。

 

職場だけじゃなく家もしっかり片づけなければ...

 

ではまた

 

 

 

オームの法則の活用法と家電への応用方法

 

どうもメカ丸です。

 

オームの法則はご存知ですか?製造系以外の方でもなんとなく聞いた事があると思います。

 

電気関係の仕事をしている方は基礎中の基礎になるかと思います。

 

生産技術は機械系の知識と電気系の知識が必要に成ります。会社によっては分担にしてそれぞれのプロがいる場合もありますが保全では機械と電気は切っても切り離せない関係になります。

 

なので機械、電気それぞれの基礎を記事にしていこうと思っています。

 

そこで今回は仕事でオームの法則がどう使われているのか?普段の家電なんかにも活かせる方法を書いていきたいと思います。

 

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目次

  1. 電圧
  2. 電流
  3. 抵抗

 

  • 概要

導電現象にて電気回路に流れる電流とその両端の関係を示す法則の事です。

オームの法則はこの3つの関係性から成ります。

 

電圧(V ボルト)  

電流(A アンペア)  ※数式ではIになります。

抵抗(Ω オーム) ※数式ではRになります。

 

電圧(V)=電流(I)×抵抗(R)

 

電圧(V)の大きさは電流(I)が大きくなると大きくなり、抵抗(R)が大きくなると大きくなる。

上記がオームの法則の基本になります。

 

1.電圧

電圧は電気の圧力になります。よく電気を水に例える事があります。

単位はV ボルトになります。

例えばタンクに貯蔵された水はタンクが大きく、高さがあるものはバルブを開くとより大きい圧力が掛かります。

その為、電気も同じで大きい圧力になると水(電子)の能力が変わってきます。

 

家庭用の単三電池は1.5Vです。家庭用コンセントが100Vになります。また工場などは100Vに加えて200Vコンセントも良く使用されています。

電圧の大きさによって使用用途も大きい物になっていきます。

 

電圧の求め方

電圧(V)=電流(I)×抵抗(R)

 

概要にある式と一緒になります。

 

2.電流

電流は読んで字の如く電子の流れを電流といいます。水の流れに方向があるように電気にも流れがあります。

電気の量の単位がA アンペアになります。

家庭用のブレーカーは30Aなどになり30Aを超えるとブレーカーが遮断されます。

 

電流の求め方

電流(I)=電圧(V)÷抵抗(R)

 

3.抵抗

抵抗は電気の流れにくさを表します。

金属など伝導体となり抵抗が低く電気が流れやすいです。

ゴムや皮などは不導体となり抵抗が高く電気が流れにくいです。

抵抗値の単位はΩ オームになります。

 

抵抗の求め方

抵抗(R)=電圧(V)÷電流(I)

 

  • 電力

電力とは1秒間に電流がした仕事量のことを言います。

家庭用の家電などでは電子レンジなどでよく耳にする単位だと思います。

電力の単位はW ワットになります。

※数式ではPになります。

 

電力はオームの法則と結びつきがあり公式に当てはまると

 

電力(P)=電圧(V)×電流(I)

電流(I)=電力(P)÷電圧(V)

電圧(V)=電力(P)÷電流(I)

 

  • 家電に当てはめて

家庭用の分電盤では安全ブレーカーの容量が20Aが基本的になります。

使い過ぎるとブレーカーが落ちたりします。

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キッチン周辺を例としてみます。

 

  • 電子レンジ  500W÷100V=5A
  • 電気ケトル 1250W÷100V=12.5A
  • 冷蔵庫 500W÷100V=5A

 

5A+12.5A+5A=22.5A

 

この段階で20Aを超えているうえにこのくらいなら普段使いそうだと思いますが安全ブレーカーは定格電流の1.25倍(約25A)が流れた時は60分以内、

2倍(約40A)なら2分以内に落ちるようになっています。

 

電子レンジなどは基本的に60分使う事はまず無い為、普段他の家電と併用してもあまり落ちないかと思います。

 

ご家庭によってはエアコンが絡んでくると60分以上使う事が多い為、ブレーカーが落ちる際はエアコンが絡んでくる事が多いです。

 

また例にある条件でも家電の使用環境に影響を受ける場合もあります。

夏場室内が高温状態の冷蔵庫などは負荷が大きい為、電流値も変わってきます。

 

  • まとめ

今回オームの法則について記事にしましたがネットで調べるともっと詳しく、沢山の記事があります。

今回重要な部分はド忘れしてしまった時に見れるシンプルな求め方の公式と家電に当てはめてみた事例になります。

 

私も電気を学んだ時はブレーカーなどとても興味深く関心しました。

私生活でも電気は欠かせないインフラなので知識が色々な事を紐付けていく為、とても学び甲斐があり役に立ちます。

 

私事ですがブログを書く為にPCの購入を検討しています。調べながらスマホで記事を書くと画面操作が面倒で打ち込みも遅い気がします。この前PCで書いてみようと試みましたが動作が遅すぎて使えませんでした...2010年製...

ページ内リンクや画像なんかももっと出来たら見やすくなるかなと思ってます。

 

機械、電気、ネットスキル脳をフル回転で2024年も頑張りたいです。PC代稼がなきゃ...

 

ではまた

 

 

ネジの種類と使い方

 

どうもメカ丸です。

 

ネジについて書こうと思いますがネジはかなり奥が深いです。細かく書くとキリがないので今回は現役の生産技術職が良く使っている物を中心に書いていこうと思います。

 

目次

  • 種類
  1. ミリネジ
  2. キャップスクリュー
  3. ボルト
  4. ビス
  5. インチネジ

 

種類

  • ミリネジ

よく使われているのが

 

メートル並目ネジ 

例)M4×10 径が4mmネジ部分の長さが10mm

 

基本的にネジ頭の部分に十字が切られていてプラスドライバーを使用して締めます。

ネジの頭の部分も用途によって色々な種類があります。

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これもほんの一部ですが例えばトラスネジはカバーなどでよく使用されていてあまり出っ張らず尚且つ丸みがあって外観に適しています。

 

少しの出っ張りも出したくない時は皿ネジなどを使用します。ただ雌ネジ側にザクリを作るなどしなければいけません。

 

よく使用しているサイズ

M4、M5、M6

 

  • キャップスクリュー

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ネジ部分はミリネジと同じですがキャップスクリューは物によってはネジが切られていない部分の物(半ネジ)もあります。理由は長いネジなどで全てネジが切られている必要がなく先端数ミリあれば十分な時などです。

 

生産技術ではよく"ハイテンションボルト"と言われる強度のある種類をよく使います。

通称"ハイテン"と言われています。

 

よく使用しているサイズ

M5、M6、M8、M10

 

  • ボルト

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ナットと組んで使われていて頭が六角状になっていてレンチを使用して締めます。

 

こちらも"ハイテン"をよく使用しています。

 

よく使用しているサイズ

M8、M10、M12

 

ここでポイント

ボルトに使用するレンチのサイズを覚えておくと良いです。

M8→レンチ13

M10→レンチ17

M12→レンチ19

レンチのサイズはかなりあるので初めに優先的に上記サイズを購入しておく便利です。

 

  • ビス

今までのネジとは※ピッチが違い先端も尖っていたりします。使用用途も違い木材、プラスチックなどに直接ネジを切りながら取り付けできます。

 

※ピッチ・・・ネジ山の頂点の距離

 

少し前までは配電盤などに木材などが使われていた為、使用されたりしていました。

 

生産技術では"タッピングビス"といって先端がドリル状になっているものをよく使います。

電動ドライバーで穴を開けながら取り付けできます。

コンセントBOXを固定する際に溶接出来ない時などによく使用します。

ただ私もまだ苦手で...あくまで先端はプラスドライバーの形状の為、ナメやすいうえに穴が空くまではバランスが取れずにビスが外れたりします。

 

  • インチネジ

ミリ規格に対してインチ規格のネジです。

1インチが25.4mmになります。

生産技術でよく使用するのがエア配管施工の時になります。先端にテーパー(傾斜)になっているネジを切って使用します。

 

ここでポイント

インチネジは1インチを8等分にして呼びます。

 

1/8・・・・・イチブ

1/4(2/8)・・・ニブ ※分母を8にします。

3/8・・・・・サンブ

1/2(4/8)・・・ヨンブ ※

3/4(6/8)・・・ロクブ ※

1・・・・・・インチ

 

もはや少し頭で計算しながらでも大丈夫です(笑)

職場で先輩に『おーいロクブの配管持ってこい』なんて言われた時は焦らず一度頭で計算してから持っていきましょう。

 

ここで余談ですが

150mmスケールってご存知ですか男性は学生時代カッコいいという理由で持ってたりしたと思うんですがあれ非常に優秀です。

 

横幅がピッタリ15mmになっている為15mmの線を引きたい時はスケールを横にすればいんです。

 

あとネジを取り付ける雌ネジを切る時"タップ"を切るんですがその時下穴をドリルで空けるんですがなんとその下穴表がスケールの裏に書いてあるんです。

 

サイズ感も丁度いいのでいつも胸ポケットに忍ばせています。優秀ですね。

 

まとめ

ネジは本当に奥が深いです。この世に無くてはならない物ランキングがあれば結構上位だと思います。またいつか深掘りしたネジの記事を書きたいと思います。

話は変わりますがブログ超初心者🔰ですが初めて書いた記事より少しマシになってきている気がします。

 

好きこそものの上手なれ

 

書く事が楽しくなって上達していければいいなと思います。

良かったら最初のつたない記事も読んでみてください。

 

ではまた

OH(オーバーホール)と修理の違いとは?

どうもメカ丸です。

 

製造業の方なら知っているもしくは聞いた事がある方が多いかなと思います。

 

自分も若い時に『あの機械は何年か前にオーバーホールした機械だよ。』みたいな会話をした時に意味はなんとなく直した機械なのかなぁとぼんやり思っていました。

 

修理と同じじゃないかと思いますが若干違います。

 

オーバーホール

製品を分解清掃、劣化パーツ等は交換、グリスアップなど製品を調整組立し新品同様の状態に戻す作業

 

修理

不具合、故障した部品を交換または修復を行う事

 

自分の業務的には現場で故障があった為直して欲しいと依頼があり故障箇所のみ修理するというよりは修理ついでにバラしている為OHするイメージです。

 

何故なら故障箇所のみ交換だと他の部分も同じ時間使用している為、修理箇所以外がすぐダメになって戻ってくるケースが非常に多い為です。

 

自動車なんかもどこか故障して直すと他の付随するパーツより性能が妙に上がってしまってすぐ別の箇所が故障するイメージです。

 

分解】【清掃】【組立について

 

分解

この工程の中では1番難易度が低いです。ただ物により難しく重量物などの場合は危険も伴います。

 

ポイント

  • 外したネジやパーツはしっかり箱などに入れておく。夢中になってバラしている際にネジを無くすなんて事多々あります。
  • バラす前の形態や順番をしっかり把握しておく事。工程が少ない物でも舐めてかからずにバラし前に写真を撮っておくのも良いでしょう。
  • 精密に位置決めがある物はペンや小傷で良いので印を付けておくと組んだ時の精度が上がります。
  • ネジの長さも重要になる為覚えておきましょう。またバネは外す時によく飛んでいき無くす事が多いのでバネを感じた際はウエスなどに包むなどして慎重に外しましょう。

 

清掃

気を抜きがちですが結構難しいです。汚れは故障原因の割合がかなり高いです。

 

ポイント

自分が良く使っている道具は

 

  • 灯油
  • 清掃用ブラシ
  • 熊毛ブラシ
  • パーツクリーナー
  • 潤滑油スプレー
  • エス
  • スクレーパー

 

製造系の人は知っている人が多いと思いますが清掃には灯油を使う事が多いです。

理由はサビにならない事と油汚れなどを分解して洗える事です。

灯油が手に付くと荒れる事がある為ゴム手袋などを使用するようにしましょう。

私も手の甲の部分が布製のゴム手袋を使用して灯油が染みた為、手の甲が少し荒れています(笑)

油断しないようにしましょう。

 

組立

さて最終工程です。

分解は意識してやっているものの清掃を挟むと組立時には忘れてしまいます。

そう...ブログも一緒です。清掃を書いている間に分解の事は忘れてしまいます(笑)

組立は一番難易度が高い工程になります。

 

ポイント

  • Oリングは場所によりますが摩擦の多い箇所にグリスを塗布しておきます。持ちがかなり変わってきます。
  • 組んでいく前に段取りをしっかり決める事。手が汚れている場合があるのでグリスを事前に塗るなどする。油圧シリンダーなどはゴミが少し入るだけで故障の原因になります。
  • カバーなどが取り付かない時は少し工程を引き返しましょう。金属部分であればタップでネジを大きくする、溶接するなどリカバリーがありますがプラスチックのツメなどは折れたら基本的に終わりなので注意しましょう。

 

まとめ

先輩にOHについての格言のような言葉を頂いた事があります。

 

『バラシ1年、洗い3年、組立一生』

 

最低でもしっかりと身につくまでは1年以上掛かり組立は一生涯難しい。

OHは無事に動いて現場の方に感謝されると非常に達成感があります。

OHや修理は生産技術の主たる業務になります。一つ一つ考えながら進歩していきたいと思っています。

 

生産技術とはどんな仕事?

どうもメカ丸です。

 

『生産技術』って何をしている所なの?って人結構多いと思います。

製造業にずっと勤めている自分でも今の職場に来るまで詳しくは分かりませんでした。

 

生産技術と言っても職場によって業務内容はかなり変わってくると思いますが自分の職場では主にこんな感じです。

 

  • 設備保全、トラブル対応、設備増設時の立ち上げ、設備環境の改善

 

  • 設備パーツ、工具、エアコン、ストーブなどの季節電化製品の修理、OH(オーバーホール)   

※OH(オーバーホール)は新品同様にメンテナンスし性能を発揮できるようにする事。後々記事にする予定です。

 

hozenbiyori-mekamaru.hatenablog.com

 

  • 修理記録、メンテナンス点検表の事務作業パーツ材料等の購入

 

  • 業者による工事などの立会い、手配

 

  • 電気工事等の各種インフラ

 

  • 欠員等による現場作業

 

うん...初めて書き出して見ましたが結構多いです。もっと色々な業務をしている生産技術の方が多いと思います。

 

修理、OHは現場で使われている工具、設備のパーツなどが動かない、性能が下がった時などに新しい物を買えばいいかもしれません。

でも分解してみると意外にシンプルな要因が多いです。

 

例えば...

  • コードが断線している
  • ゴミが詰まって回らない
  • パーツ一箇所だけが壊れている

 

このような時に購入するのと修理するのとではコストに差が出てきます。

 

また壊れてから注文するとタイムラグが発生して業務に支障をきたす可能性もあります。

その為初めに多めに工具を購入し使って貰い、壊れてしまった際に代車としてもう一つの工具を渡してその間に修理、OHをする。

そうする事で現場の業務が滞りなくコストもカットすることができます。

 

ただ物によっては直せるが時間が掛かってしまい自分の単価と照らし合わせた時にマイナスになってしまうようであれば迷わず注文する事をオススメします。その経験があれば購入の段階でいつもより多めに購入するなど対応もできます。

 

また間違った修理や知識無くやってしまうと危険が伴ってしまったり、現場の使う方を危険に晒してしまう可能性もあるので正しい知識、出来る限り純正パーツを使うなどしましょう。

その為工具を新しく購入した時などの取扱説明書は取っておくと良いと思います。

 

まとめ

『生産技術』という業務は非常に幅が広く知識、経験が必要になります。

 

私の何十年も先輩の上司が

"初めて経験する事が何年経っても一杯ある、ただ経験があれば応用が効くようになる"

と仰っていました。

 

会社に入ってすぐ活躍というよりは毎日コツコツ学んで気付いた時にプロフェッショナルになっていく。そういったキャリア形成の業務だと思いました。

 

何事も忍耐強く続けていく事が大事だと思います。

 

ブログも忍耐強く続けていけるように頑張りたいです...

ブログを始めました。

はじめましてメカ丸です。

 

とりあえずブログを始めようと思ったきっかけを書こうと思います。

 

  1. 仕事中にちょっとした調べもの、そんな時に役立つブログがあればいいなぁと思った事。
  2. 生産技術の幅広い知識の備忘録、ブログに書く事で学んだ知識を整理するのにピッタリ。
  3. 今まで日記、ブログ、SNSほとんどやってこなかった人生。これからは必ずネットスキルが重要になると思った事。

 

その第一歩で"ブログ"を選択しました。


ちなみにブログを始める事、プロフィール作成、ブログアイコン今に至るまでも相当な労力でした。

筋トレと一緒、とにかくコツコツ続けてみようと思います。

 

今後の記事の内容は基本的に製造系の技術を題材にした特化ブログにしようと思っています。

 

例えばオームの法則などの基礎的な事などでもド忘れした時などにわかる内容だったり、その日学んだ事をメモ替わりに書いてみたり会社で使っているノートのようなブログになればいいなと思います。

 

自分と同様に生産技術職をやっている方でも自宅で工具、家電を直したい方、単純に製造系の知識を知りたい方などに読んでもらえたら嬉しいです。

 

不定期更新になる事確実なので書ける時にコツコツ続けていこうと思います。