メカ丸の保全日和

生産技術・設備保全の備忘録

【3分でわかる】生産技術職のメリットとデメリット

どうもメカ丸です。

 

この記事を読んでいる方は製造系の仕事がしたい、求人にある”生産技術”が何をしている部署なのかわからない、一度生産技術の仕事をしていた方など様々かと思います。

だけど詳しい仕事内容やメリット、デメリットがわからない。そういった方に向けて今回は現役の生産技術職であるメカ丸が生産技術職のメリット、デメリットを紹介し転職を考えている方または生産技術に興味のある方の役に立てればと思います。

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仕事内容

別の記事でも書いていますが生産技術の業務は多岐に渡ります。

  • 設備保全、トラブル対応、生産ラインの導入
  • 電気工事など現場の各種インフラ
  • 業者による工事などの立ち合い、手配etc...

といったように幅広い知識が必要になります。

機械工学、電気工学、空気圧制御、油圧制御、溶接、PC事務作業etc...全てを完璧にと言うよりは全ての基礎をある程度理解しておくイメージです。

真面目に働いていれば年数を経ていく事に知識の質は勝手に上がっていきます。

 

以前生産技術の仕事内容について記載した記事があるのでぜひご覧になってください。

 

hozenbiyori-mekamaru.hatenablog.com

 

メリット

兎にも角にも技術が身につく

仕事内容で紹介したように生産技術の業務は非常に幅が広いです。勉強する事も多いですがその分色々な知識を付けて現場で対応するうちに技術が身に付きます。

生産技術の業務とは別に私の職場では決まった時間に現場の作業にも入ります。その為、もし部署異動などがあっても経験と知識を活かせば対応できるかと思います。

私は機械工学、事務作業はある程度前職で学んだ為、他の分野を特に勉強中です。電気工学と溶接は何をするにも幅が広がりました。ちょっとした治具を作るにも今まで作りたい案はあっても溶接が出来ない為、作れませんでしたが今では溶接ができる為、大概の物は作れるようになりました。

 

②学んだ知識は私生活でも使える

数多くの事を学ぶ為、仕事だけで無く私生活にも活かせます。特に電気工学は家電、ブレーカーなど今の生活では電気が欠かせません。例えば日常でもW(ワット)などの単位はスマホやPCの充電器を選ぶ基準にもなったりします。また学んだ知識で無理はしませんが家電が少し調子悪い場合でも解決できたりします。電気の基礎を学ぶと日常で入ってくる単位や数値の情報がわかる為、私生活に役立ちます。最近ではDIYなども流行っていますが棚や台を作る時などはネジやビスを使う為、機械工学の知識は役に立ちます。

 

③もしも転職する際でも有利になる可能性が高い

私は今のところ全く転職する気はありませんがもしも転職となった時でも有利になる可能性が高いです。

理由は

  • 人にもよりますが基本的に資格取得、講習などが多いため履歴書に書ける内容が多い。
  • 生産技術の経歴があれば転職市場で需要がある
  • 製造業界の人手不足も伴い生産ラインの設計・管理を行うエンジニアの確保が急務になっているから

 

以前生産技術の将来性について書いた記事があるのでぜひご覧になってください。

 

hozenbiyori-mekamaru.hatenablog.com

 

デメリット

①生産ラインのトラブル対応は直るまで

通常通り生産できていれば基本的に残業は少なめかと思います。ですがひとたびトラブルが起きれば生産を止めてしまう為、トラブル対応は直るまで掛かります。私も以前深夜まで掛かった事もありました。現場の生産と違い切りがいいところや納期が無い為、体力的限界なども最低限考慮しますが直るまでになるので気が抜けません。

ただ自分的にはその状況になるとかなり必死になってトラブル対応に当たっている為、思ったより残業などの時間は気にならずにやれると思います。

 

②生産ラインのメンテナンスは非稼働日(休日)になる事が多い

生産ラインのメンテナンスは機械の動いていない非稼働日(休日)でなければ安全面などメンテナンス出来ないことがほとんどなので休日出勤は現場より多めになります。

ただ昨今の働き方改革などで残業時間(休出時間)などは上限があります。

※時間外労働は月45時間、年360時間

その為、社内で行うメンテナンスはライン停止の合間を見ながら行うことが多く、休日のメンテナンスは主に業者、メーカーの対応に課長以上の上長などが立ち会う事が多いです。

連休などは勉強も兼ねて立ち会うパターンがあるので覚悟した方が良いでしょう。

 

③3K(きつい、汚い、危険)の要素が多い

生産技術は製造業で昔から言われている3K(きつい、汚い、危険)の要素が多いです。

特に汚い、危険は隣り合わせになります。現場は会社によりますが生産するうえでの粉塵、メンテナンスではグリス、油圧オイルなどの油汚れもどうしてもあります。粉塵と油が混ざるとなんともいえない汚れに変わります。

特に危険を意識しなければいけないのは油圧などの高圧力で動く機械(プレスなど)、回転する機械(グラインダー、ボール盤、コンベアなど)は細心の注意を払う必要があります。

会社によりますが粉塵などは防塵マスクや防護服で業務しているかと思います。そういった会社はじん肺の健康診断も行っているところが多いです。

 

まとめ

今回メリット、デメリットを紹介しましたがやはり知識や技術を付けたい方、物作りの醍醐味を味わいたい方には生産技術は非常にオススメです。ただその点作業環境や休日などの時間を大切にされたい方にはあまりオススメできません。

とにかく物作りの技術を学びたい、技術はあるけどどのジャンルの部署に入れば良いかわからない方などは是非"生産技術"をご検討ください。

私は地道に努力する事と物作りが好きといった点で生産技術に向いているんだと思います。これからも沢山学び"保全日和"で紹介していければと思います。

 

ではまた